新たな命に生かされて

その人は言った。「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ。」 創世記32: 28

 聖書の中で2つの名前が与えられた人物は何人かいますが、きょうはイサクの子ども、ヤコブについてです。 ヤコブという名は、「かかと」という意味ですね。同時に、「だます」という意味もあるのです。しかし、イスラエルとは「神とぶつかって勝つ」という意味です。それは、 神さまを避けて無視する生き方ではなくて、神さまと真正面に向き合ってぶつかっていくように関わっていくという意味で、これは非常に素晴らしい名前なのです。 ヤコブは、その名の通り、「だます人」「ごまかす人」、「卑怯な面がある人」でした。しかし、それでも神は彼を愛し、養い、神と向き合うことができる人物にしたのです。そして、神はヤコブをイスラエルと呼ばれたように、わたしたちクリスチャンにも神の子どもという名の「新たな命」をお与え下さり、生かしてくださるお方です。神様は、わたしたちをどのように生かしてくださるのでしょう。

  わたしたちは、自分の中に何かやましいことがあると、神様にそのことを隠そうとします。そして、神様を避けることがあります。しかし、大切なことは、自分自身の罪をしっかりと見つめ、それを認めることなのです。すなわち、神様を避けないで(しっかりと)神様と向き合うことが大切です。神様に自らの醜い姿をお見せしながら、悔い改めることが大切なのです。組打ちする中、神に名を尋ねられたとき、彼は「ヤコブです」と、罪深い自分の姿を正直に神の前に告白しました。この告白を聞いて、神はヤコブを「イスラエル」と呼ばれました。おそらく、ヤコブは恐れたことでしょう。しかし、神はヤコブをイスラエルと呼びながら言われました。

「恐れるな。わたしがあなたを贖ったのだ。わたしはあなたの名を呼んだ。あなたはわたしのもの。」イザヤ43:1

  神はヤコブに対し、「恐れるな。わたしは、あなたを贖った」と言われました。感謝ですね。そして、わたしたちクリスチャンも同様ではないでしょうか。イエス様は、救い主として信じる者を「贖った」と言って下さるお方だからです。わたしたちは、神の前に罪赦され贖われていると言っていただけますから、だから、悔い改めが出来るのです。もっと自分をイエス様のように変えていただこうと思えるのです。贖われたことへの感謝の応答を神にささげる者になるのです。

 ところで、佐賀県唐津市に高島という離島があります。島の人口わずか250人という小さな離れ小島です。そして、不思議にも、この島の住人のほとんどは「野崎」という姓です。どうしてでしょう。 安土桃山時代の1574年、この島に海賊が上陸し襲撃したのですが、その時、島に住んでいた「野崎隠岐守綱吉」という侍が、たった一人で海賊を討伐し、島の人々は救われました。 島民は感謝と尊敬の気持ちを込め、その時以来全員が野崎という姓を名乗ることにしたんですね。尊敬している人の家族の一員でありたいという気持ちからでした。わたしたちクリスチャンもそうですね。イエス様を信じるも者は皆神の子として神の家族の一員になるのです。とても感謝なことです。わたしたちも感謝をもって「神の新たな命」に生かされてまいりましょう。