御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現れであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。ヘブル1:3a
ヘブル書の著者が、同じユダヤ人たちから迫害を受けてユダヤ教(社会)に戻ろうかと迷いの中にあったユダヤ人クリスチャンたちを励ますために、主の素晴らしさについて語っていることを3つご紹介します。
第一に、神は御子キリストによって「神の目的と計画」を明らかにされたということです。旧約の時代には、神はごく一部の預言者だけに声を聞かせ、対話もしながら人格的な交わりをもちましたが、一方、民は神の声を聞くことができませんでした。ですから、信仰をもって見えない神を信じることが(なかなか)出来ないで、偶像を作っては不信仰に陥り、律法をただ守り行うことが神を信じ、神に愛され救われることだと思い違いをしていました。しかし、終わりの時代=すなわち新約時代には神は(肉体をもって)御子を誕生させ、人々に「神の素晴らしさ」を具体的に示されました。それがイエス・キリストだったわけです。
第二に、イエス様こそ神そのものであり、万物の創造者であると励ましました。ヨハネ3章35節には、「父は御子を愛しておられ、万物を御子の手にお渡しになった。」と書いてあります。父なる神から御子がすべてのものを与えられています。そして、「御子によって世界を造られました。」とありますが、御子は万物の創造主です。ヨハネ1章2節には、「すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。」とあります。コロサイ人への手紙にも、「なぜなら、万物は御子にあって造られたからです。天にあるもの、地にあるもの、見えるもの、また見えないもの、王座も主権も支配も権威も、すべて御子によって造られたのです。、、、(1:16)」とある通りです。ですから、主はすべてのものをご自分に従わせる力と権威があるわけです。マタイ6章の終わりで、主は「心配はいらない」「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。(6:26)」 また、「静まれ、だまれ」と湖の嵐を一声で鎮められたイエス様のお話は有名です。イエス様はすべてを造られたお方だからです。あなた方がイエス様を救い主として信じ、聖霊をいただいているということは、すなわち、あなた方の中に万物の創造者がおられるわけですから心配いらないのです。
第三に、万物の創造者である神イエス様が、罪人である「あなた」を救うために十字架にかかってくださったのだと励ましました。わたしたちを造られたイエス様が、「あなた」の犯した罪を赦すために、身代わりに十字架で罰を受けて死んでくださり、三日目に復活され、天に昇り、父なる神の右に着座されました。このことは、主イエスを信じる「あなた」の罪が、神の前に完全に赦されたことを示しています。そして、主イエスが復活されたように、「あなた」もやがて復活の恵みにあずかっている、、、なんと素晴らしいことでしょうか。主の励ましをいただいて力強く歩みたいと願います。
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