ケパがアンテオケに来たとき、彼に非難すべきことがあったので、私は面と向かって抗議しました。、、、彼らが福音の真理についてまっすぐに歩んでいないのを見て、私はみなの面前でケパにこう言いました。 ガラテヤ2:11,14
シリアとの国境付近のトルコで大地震が起こりました。大きな被害が出て、世界中から救助隊が駆けつけています。今回地震があったのは、初代教会のアンテオケ教会があった町です。
ガラテヤの諸教会に、エルサレム教会から(ユダヤ主義の)兄弟たちがやって来て、パウロがしている福音宣教の邪魔をしたというお話を前回しました。彼らは「人が救われるためには主イエスを信じるだけでは不十分で、まずユダヤ人になって律法を守らなければいけない」と主張しました。偽兄弟たちの、これらの話を聞いて、ガラテヤ諸教会の異邦人クリスチャンたちは混乱してしまいました。パウロは、この混乱を鎮め、解決するためにエルサレム教会に行き、そこで使徒ペテロをはじめ、おもだった人たちに会い、ペテロたちもパウロと同様、「人は信じて救われる」という福音に立っていることを喜んだのです。
ところがです。その後、(エルサレム教会でケパ=「岩」と呼ばれていた)ペテロがアンテオケ教会に巡回に来た折、問題が起こりました。アンテオケ教会は(パウロやバルナバの指導の下)ユダヤ人クリスチャンと異邦人クリスチャンが混在する教会でした。ユダヤ人クリスチャンたちも律法から解放され、食事するときには、ユダヤ人と異邦人の区別なく、一緒に食事をしていました。巡回に来たペテロも、(最初は)異邦人と一緒の食卓についていたのですが、エルサレム教会から割礼派の人々がやって来ると、彼らの目を恐れて、異邦人を避けるようになってしまった出来事があったようです。パウロはそのことについてペテロに面と向かって抗議したというわけです。
割礼派の人々とは、ガラテヤ教会の人々を混乱させた「ユダヤ主義の兄弟たち」でした。「人は、まずユダヤ人になって律法を守らなければ、イエス様を信じるだけでは救われない。」と主張した人々です。しかし、パウロはイエス様から直接に与えられた、、、「人は(だれでも)主を信じて救われる」という福音の真理を一歩も譲らず、面と向かってペテロにも抗議したのです。現在、世界中に、また、私たちにも(この)福音の真理が届いているのは、このときパウロが命懸けでペテロに抗議したからだと思います。
きょう、私たちにもペテロがしたような(神でなく人目を気にする)過ちがないかどうか点検しましょう。私たちも人と自分とを比べる経験があるからです。礼拝にどれだけ出席しているとか、教会でどれほど奉仕しているかとか、、、人と比べることはありませんか?しかし、礼拝に多く出席しているから(人は)救われるのではありません。奉仕をたくさんするから救われるのでもありません。私たちの信じる福音はただ一つ、、、「人は信じて救われる」、、、ただ、それだけです。
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