恐れずただ信じよ

イエスは、その話のことばをそばで聞いて、会堂管理者に言われた。「恐れないで、ただ信じていなさい。」マルコ5:36

 きょうの聖書箇所には、会堂管理者ヤイロという人が出てきます。この会堂管理者とはユダヤの教会シナゴーグの管理を任されている人でした。このヤイロには12歳の娘がいました。彼女はこの時、重い病気にかかっていて、死を待つばかりの状態でした。その時、ヤイロはイエス様のことを思い出します。「あの方なら、娘の病気を治すことができる。」と思ったのです。ちょうどその時、イエス様がヤイロの住むカペナウムの町に戻って来られました。ヤイロはイエス様のもとに行き、ひれ伏して、娘を治してくださるよう懇願しました。イエス様は快諾し、ヤイロの家に向かって歩き出されました。この時、ヤイロの心の中には、一瞬希望の光が射したのです。もう少しで娘は助かる。しかし、人生とは次の瞬間何が起こるか分らないものですね。

 希望が見えたヤイロに、このまさか、が起こったのです。12年間重い婦人病で苦しんでいる一人の女性が、この時、ヤイロと同じように「あの方なら、私のこの病気を治せるのでは?」と考え、イエス様に近づきました。それはもう目と鼻の先にヤイロの家が迫っていたその時でした。イエスは立ち止まって、この女の病を治し、そして、慰めの言葉をかけられたのです。その間、何十分経ったのか分かりません。しかし、イエス様の横でヤイロが本当にいらいらしながら、このやり取りを聞いていたに間違いありません。そして、「もういいだろう。後にしてほしい。娘は死にかけているんだ。」と心の中でつぶやいたに違いありません。 その時です。ヤイロの家の者が来て、「お嬢さんさんはなくなられました。」と告げたのです。ヤイロは茫然とします。希望の光が消えて闇となりました。この時、イエス様はヤイロにこう言われました。

 「恐れないで、ただ信じ続けなさい。」 と。 何を信じるんでしょうか。何を信じればよかったのでしょうか。イエス様は、この時ヤイロに、恐れないで、何を信じよと言われたのかというと、「わたし」を信じ続けなさいと言われたのです。大変なときにイエス様を信じることができるというのは大切なことですね。 なぜなら、イエス様は私たちに希望をくださるお方だからです。

 この後、ヤイロはその言葉通り、イエス様を信じ、彼の娘はこのイエス様によって生き返りました。信じ続けた結果、希望を手にしたのです。大きな事故や災害によって絶望してうつむいておられる人々に「希望」を与えられるのは神様イエス様だけです。そして、イエス様を信じるところにある「希望」を伝えられるのはクリスチャンだけなんですね。私たちの喜びも苦しみもすべてをご存知で、わたしたちの傷ついた心を芯から癒して下さるお方がおられ、信じる私たちといつも聖霊様がご一緒くださり、信じるわたしたちを天国にまで導き、死をも「希望」にかえてくださるイエス様のことをぜひお伝えしたいと思います。