キリストを見たシメオン

すると、シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえて言った。「主よ。今こそあなたは、あなたのしもべを、みことばどおり、安らかに去らせてくださいます。 私の目があなたの御救いを見たからです。ルカ2: 28~30

クリスマスおめでとうございます。

きょうはシメオンの記事を通して3つのことをご紹介したいと思います。

第一に、シメオンは「救い主イエス様を待ち望んだ人」です。 彼は、聖霊によって告げられた救い主が、幼子の姿でもって神殿に現われるのを待ち続けた人物です。そして、ついに、約束の日が訪れました。両親に抱かれて神殿に入って来たイエスを見たシメオンは、イエス様を抱き、神をたたえました。当時、多くの人々がメシヤ到来を望んでいたのでしょう。アンナという84歳のおばあさんも救い主を待ち望んで祈っていたとあります。彼らは、今か今かと切なる思いを持ってメシヤを待ち続けたわけです。そして、神は約束通り、シメオンに救い主イエス様を見させてくださいました。わたしたちも、「主の約束」を待ち望む者でありたいと思います。

第二に、「イエス様は人類をすべての罪から救い出して下さるお方である」ということです。シメオンは感謝に満ちて神に賛歌をささげました。「御救いはあなたが万民の前に備えられたもので、異邦人を照らす啓示の光、御民イスラエルの光栄です。」(31,32節)。 この言葉は、イザヤ書の引用です。この部分は、救い主として預言されている方が、イスラエルの回復だけではなく、「人類の救い」という、偉大な使命を帯びていることを預言している箇所として、シメオンは受け取っていたということでしょうか。当時の人々は、イスラエルの政治的回復を願ってメシヤを待望していたわけですが、シメオンは、それとは全く異なる理解をしていたことになりますね。聖霊が働かれ、彼を用いて、何のためにイエス様がこの世にお生まれになったかを示されたのでしょう。イエス様は、人類をすべて罪から救うために生まれてくださった神です。

第三に、シメオンは「イエス様の十字架の苦難をも示した」人物です。賛歌に続いて、シメオンは幼子イエス様について、いろいろな説明を加えました。ヨセフとマリヤは、イエスが救いのために生まれたことは聞かされていましたが、どのような方法でそれが実現するかについては知りませんでした。シメオンは、両親にそのことについて語ったのです。イエス様は当初、イスラエルを救うメシヤとして人々から大歓迎されましたが、政治的な回復のためではないと知るやいなや、手のひらを返したように、人々はイエス様を十字架につけたのです。しかし、その十字架によって、なんと「人類の救い」が完了したわけです。イエス様は死んで三日目によみがえられましたが、復活されて後、人々の中に「悔い改め」が起こりました。この悔い改めこそ、神様が人類に願っておられることなのです。わたしたち人間は罪深い者であり、心変わりするものです。わがままで傲慢です。自分の思った通りにならないと腹を立てます。しかし、イエス様は、そんな「あなた」のために身代わりに十字架で死んでくださり、あなたの代わりに罪に死ぬために、クリスマスに生まれてくださったお方です。

どうぞ、あなたも救い主イエス・キリストを信じてください。そして、感謝と喜びをもってクリスマスを待ち望みましょう。