自由を与えてくださる神

「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」ヨハネ8:31,32

 神は人を自由な存在として造られました。なぜなら、人が誰からも強制されること獏、自らの意志で神を信頼し、受け入れるためなのです。しかし、人は神から与えられた自由をいいこと、神から離れ、自ら招いた罪の縄目から抜け出せなくなったのです。

 しかし、キリストはあなたや私をその罪から解放してくださいます。どのようにしてですか。それは、キリストがヨハネ8:32で言われるように、①私たちが真理を知り、②真理に出会うことです。では、私たちが知らなければならない「真理」とは何でしょうか。

 第一に、私たち出会うべき真理とは、「私たちが罪の奴隷である」事実に気づくことです。キリストが「あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします」と言われた時、それを聞いたユダヤの人々は、「自分たちは誰の奴隷でもなく、何にも縛られてはいません。」と言って、この言葉に反発しました。当時のユダヤはローマの植民地となっていましたが、形の上でユダヤには王が立てられ自由と独立を保っているように見えました。しかし、イエス様が言われた罪の奴隷とは、造り主である神に背き、神から離れてしまった人の状態を仰っているわけです。人は造り主から離れ、自分自身が神でもあるかのように(好き勝手に)振舞うことで、様々な過ちや失敗を犯してしまう罪の奴隷なんですね。人は神から離れ自由になったつもりでも、実は神から離れ自由を失ってしまったのです。ですから、人は自らが「罪から解放される必要がある」ことに気づかなければ、決して自由になることはできないのです。

 第二に、私たちが出会うべき真理とは、「キリストがあなたや私の罪を赦し、その罪から救い出してくださったお方である」という真理です。イエス様はヨハネ14章6節で「わたしは真理である」と仰いました。イエス様は罪のために喘ぎ苦しむ者を憐れんでくださるお方ですね。なぜなら、主は、あなたや私をその罪から解放するために命を差し出してくださったお方だからです。イエス様があなたや私の罪の身代わりに神からの罰を受けて下さり、陰府(よみ)にまで下ってくださいました。イエス様を救い主として信じる私たちは、イエス様の十字架のゆえに、救われて完全に罪から解放されたのです。私たちはイエス様が差し出して下さっている「救い」を信じて受け取るだけなのです。イエス様は十字架で死なれ復活し、「確かに、あなたを罪から完全に解放した」と宣言しておられます。あなたや私がすることはひとつだけです。 罪を認め、悔い改めて、真理であるイエス様を信じることです。なぜなら、イエス様を信じる者には「救い」が与えられ、一切の罪から解放され、自由になるからです。「キリストが私を、ほんとうに自由にしてくださる。」 イエス様の救いを(感謝と喜びをもって)、神から与えられた自由の中を、主を信じて歩みましょう。